ミャンマーの軍事クーデターから1年。情勢は悪化の一途です。連日の報道には胸が痛みます。
美しいルビーが採掘されるミャンマーに再び平和がやってくるのはいつの日か・・・
お客様からお問合せいただいているライフタイムナワラタナ、お待たせしており、誠に申し訳ございません。
実は、制作を一時中断していたことがございました。昨年後半から特に、日本でもテレビやネットで報じられておりますので、ミャンマーの情勢についてご存じの方もいらっしゃると思います。この点について、遅くなりましたが、お話ししたいと思います。
2021年2月にクーデターが起こり、軍事政権となったミャンマー。私は専門家ではないので詳細は控えますが、ミャンマーは距離的に日本に近く、歴史的にも日本と長く交流してきた国です。決して他人事ではないと思います。
カルティエさん等の大手ジュエラーがミャンマー産ルビーを使わなくなっていたことは、すでに知っていましたので、まったく気にならなかったわけではありません。ですが、宝石そのものに罪はないですし、上層部が潤うといっても、宝石を生活の糧にしている市井の人々もたくさんいます。
もちろん、まったく気にしない宝石店の方が多いですし、自分たちも悩みつつ制作を進行する決断をしました。やっと納得いく宝石たちがそろい、スリランカの高僧のもとへお清めの旅に送り出したのが、昨年秋です。
ですが、幸せのジュエリー、幸せのナワラタナとして、できる限りのものを作るというのが、当店のポリシーです。
ミャンマーの情勢が悪化の一途をたどり、昨年後半から報道を目にする機会が非常に増えました。そこでどうしてもひっかかるものがあり、昨年、制作を中断することにしました。
毎日毎日悩んだ末、とにかく当店が入手したルビーたちの出自を調べることにしたのです。
まず、ナワラタナのために入手したミャンマー産ルビーは日本の企業から仕入れたものです。幸いにも、ミャンマーが民政に移行したとされる2011年から、クーデターが発生した2021年2月までに日本にやってきた(輸入された)ことは間違いないことがわかりました。
「ミャンマーが民政の間に日本に来て、自分たちのところにやって来た。
このルビーたちには、果たすべき役割がある」
そう思い、他の宝石と共に制作を再開することにいたしました。
ですので、もう少しお時間をいただきますが、完成に向けて動きだしております。
ルビーは当店の「ライフタイムワランティ」対象外ですので、もしご購入後に修理(お取替え)を依頼された場合は有料となりますが、その際、現在のルビーの在庫が終わっていましたら、そしてミャンマーの情勢が変化していなかったら、同国産ルビーはご提供できなくなります(もちろん、他国産であっても、品質的に劣らないものを探すつもりでますが)。その点、ご理解いただきたいと思います。
ルビーはスリランカ、タイ、マダガスカル、モザンビーク等で採掘され、中には品質の良いルビーとの出会いもあると思います。ただ、ルビーだけでなく、納得いくルースが全部そろわなければ、SHA CEYLONライフタイムナワラタナは制作できなくなります。
宝石はさまざまな国からやってきます。紛争地域も多いです。
スリランカもかつて内戦がありましたが、一言で内戦といっても、その事情は国によって違い、一つとして同じものはありません。
スリランカでも多くの人が内戦で亡くなりましたが、国の状況はミャンマーとは全く異なっていました。
宝石そのものに罪はありません。その国の状況、そして限られるとは思いますが、できるだけ情報を集め、罪のない宝石たちの生かし方、生きる道を考えていきたいと思っています。
世界一のルビーを誇るミャンマーに再び平和が訪れることを、SHA CEYLONは祈っています。
